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日常的酒場日記

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新橋ワインとくちビル酒場 そして自由が丘

いつの間にか我が家でも外でもワインを呑む機会が多くなった。
元々お腹が直タプンタプンになってしまうので泡モノやホッピー、サワーの類で終始呑み続ける事が少なくて、酒場ならお猪口をちびりちびり、バーならカクテルなんか最初だけで結局ロックかストレートをやっぱりちびりちびり。なんだかこう書くとオヤジくさく、貧乏くさいけど、呑み助であると同時に食いしん坊でもある自分にとって、結局このちびりちびりが一番食べ物との相性が宜しいように思う。酒も酒場も大好きだけど自分にとって外呑みの楽しみの一つは美味いアテと酒の丁々発止。良いアテにめぐり合えた時のちびり呑み程至福の時はない。

そして、ワイン。ここ2,3年で街には随分と安くて美味いワインとワインに合うアテを出す酒場が増えたように思う。新大陸系ワインのブームがひと段落して、というかオーガニック系(ビオ系)の安くて美味いワインがフランスやイタリアからドシドシ入って来て街場で飲めるワインの単価もグングン下がりながら、且つ美味くなってきた。ネットで気軽に買い物ってのが日常になってからは、安くて美味い、でも買いすぎると持って帰るのが大変なワインも心置きなく卓上ショッピング出来るようになった。必然気軽に呑める安旨ワインは外でも家でも登場回数が増える事になる。

昨年辺りから男性誌や女性誌もこぞってバルだバールだと小箱ワイン酒場を特集し始めて気が付けばそんな業態が街の中でちょっとした流行キーワードなんかになってて、ウチらの仕事にもそんな流れがやっぱり入り込んできた。そんな事で今年になって携わらせてもらった2件のワイン酒場を紹介します。

オヤジの聖域、新橋に魚金グループがビストロ魚金を作ってからというもの新橋にもついにOLが脚を踏み入れる時代がやってきた。オヤジワールドだった路地には、今まで無かった小じゃれた看板がポツポツと増えはじめ、星をとるような小箱も出来て、外来種な人種がどんどん新橋の裏路地に入り込んでくるようになった。そんな路地の代表格鳥森神社の路地とレンガ通り角のビルで長く商売をされてきたクライアントがビル最上階が空いたんで見に来てよと連絡があったのは今年の初め。そして以前のブログにも書いたけれどオープン1週間後に3.11.出来立ての店がグシャグシャになってしまった。その後ようやっとグシャグシャなセラーを修復し、遅ればせながらの竣工写真撮って、今では何気に今まで新橋に無かった毛色のワイン酒場としてしっかりOL層のファンを作って頑張ってるみたい。自分もバタバタしていてブログの更新が全然出来なくて随分遅くなってしまったけれど遅ればせながらな報告をしたいと思います。
店の名前は「Address shimbashi」。震災後のブログでインフォメーションはしてるんで説明は簡単にするけれど、コンセプトは新橋になさそうだった女子受けの良い店を作ること。ダラっとワインで酔えること。デートで使える事。合コンできる事。以上(笑)。
ダイニングバーをやってきたクライアントなんでマニアックなワインバーでもワインビストロでもないけれど、ワイン居酒屋って言葉が一番似合う気楽でアットホームな店になったと思う。
店は意外と広い。50坪ぐらいあるだろうか。エレベーターが開くとレセプションカウンターとガラス張りのワインセラーが迎えてくれる。
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そこをすぎると右に大きくカウンター。
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左の窓際はそれぞれブース席になってる。昔の列車のコンパートメント席みたいな感じ。
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ちとづつ違う部屋が3つ並んでる
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ブース席の先(エントランス脇)には6人ぐらいでしっぽり出来る個室。
テーブルはオリジナルでSHPの中島さんがアンティークロッカーを組み合わせて作ってくれた。
因みに置いてある本はただディスプレイじゃなくて、2つの高さの違うロッカーを脚代わりに使ってるんでその段差を調整するスペーサー代わり。中島さんのニクイ演出(笑)。
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そしてカウンター奥には冬になると活躍する暖炉があって
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その奥が団体パーティーなんかも出来る二間続きのテーブル席
SHPのアンティーク家具大活躍な部屋(笑)
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暖炉の火は実は焼き鳥焼く焼き台の棒バーナー使って出してる
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テーブル席と通路挟んだ壁側にはダイナーのようなボックス席 
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更にその奥にはちょっとした靴脱いで寛げるパーティースペースなんてのもある。合コン御用達ルーム(笑)得意なシャギーカーペットまた敷き詰めちゃいました。フカフカで気持ち良いっすよ。ゴロゴロしたくなる。
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元々居酒屋だった店の間取りをなるべく利用しながらの改装。既存利用も多々。カウンターや造作家具、そして床のフローリングには足場板に使われてきた杉材を利用。随分と大工さん泣かせなボロボロの材料だったけれど監督が根気良くこだわってくれて良い感じになりました。
橋山監督ご苦労様でした!
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テーブルや椅子なんかの家具はお馴染みSHPが全面的に協力してくれた。
アンティークの照明器具は得意のネットオークションなんかで買い集めた。
カウンター上のちっちゃなテーブルスタンドは久々セレブ妻小林が手配してくれた。

そんなこんなで完成した店も9月で開店から半年が経とうとしてる。良い感じでこなれ始めた店では、頑張り屋でいつも明るいソムリエールで店長の武井さんや、Camyってバンドのボーカルでもあるボーイッシュ美人なバーテンドレスアキちゃんなど個性派美人が迎えてくれるはず。
近くに行った際は遊びに行ってあげてください。

「Address shimbashi」
港区新橋2-15-18プラザT2ビル8階
電話 03-5510-1788

営業時間 17:00-23:30
定休日  日曜・祝日

そして今度はぐっと小箱。飲食事業やってた会社からの独立組みなクライアントの店。このクライアントである谷口さんとも随分と長い付き合い。今年の始めに会社を辞めてから物件探し。約半年中目黒、三茶界隈、下北沢と物件を物色し、最後に目星を付けたのが自由が丘。普通に気の利いたワインバーがありそうな自由が丘。実はそれ程そんな店が多くない穴場だったりする。半年前から物件探してる事は聞いてたけれど、物件見て欲しいと言われたのはそこが初めて。多分自分の中で「ここだっ」ってのがあったんだろうね。自分も見た瞬間にこりゃ良いやって思ったもの。
ビルの名前が「くちビル」。
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ネットで検索すると直出てくる何気に名物飲食ビル。自由が丘デパートの先を越えた踏み切り越しに見えてくる小箱の三角ビルは本当に線路脇に立っている。電車から丸見え。そして夜になるとビルの外壁にくちびるのネオンが灯る。
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9坪ぐらいの小箱なれど、線路側に全開放できる窓があるんで狭さを感じない。
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元々イタリアンだったからエアコンもキッチンもトイレも殆どそのまま利用できちゃう。
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なんとも良い物件を見つけてきたもんです。

今回使ったのは古いカリン材の枕木。優秀な名現場監督清田君が探してきてくれた。アヤノズバー以来すっかり小箱マスターな清田君。毎回お世話になってます。
カウンターや玄関ドアは大工さんがこれまたヒーヒー言いながら現場で作ってくれた。
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大工さんの力作玄関ドア。現場製作ってのが凄い。
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油で真っ黒だった床は清田君の努力ですっかりさっぱりいい感じに復活。
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元々あったテラスも立ち飲みできるように&酔っ払って落ちないようにカウンター付の手摺りがついた。電車オタクなワイン好き(いるのか?)にはたまらない立ち飲みカウンター(笑)
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家具や照明は得意の楽天&ヤフオクで全部揃えてしまった。そして、気が付いたら図面も書かずに店が出来上がってしまった(汗)。申請用に最後に平面図書きましたが、、、、。

店名は「Mineral ミネラル」。かわいらしいロゴは谷口さんが好きな某ビオワインのラベルをアレンジして「Address shimbashi」でも活躍してくれた馬場さえ子がデザインしてくれた。
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本当はオレンジなんだけど照明点くと黒くなっちゃう(汗)
こっちはショップカード
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出来上がった店は谷口さんとシェフの二人で切り盛りする。フランスを中心にショサールやコサール、ジュリアン・メイエー等々、フランスビオの旗手ワインから、イタリアはヴィナイ・オータなマニアックどころまでしっかりお手ごろ価格でグラスで色々ガブガブ飲めてしまう。オルガンやアヒルやボータンに匹敵する使いやすさ&アテの美味さ。無口なイケメンシェフは中々の実力の持ち主。なんせ、リエットが美味い。ちっちゃいオーブンで焼き上げるパンが美味い。メニューには無いけれど前もってお願いして作ってもらったクスクスも旨かった。冬になったらカスレも食べようと密かに決めている(メニューに無いけど)。
何の告知もせず7月の中旬に、ひっそりマイペースで始めた谷口さん。既にローカルの遊び人が見つけ出し常連層を作り始めたみたい。まだまだローカル御用達な穴場のウチに機会があったら是非行って見て下さい。

「Mineral ミネラル」
目黒区自由が丘1-2-15くちビル1階
電話 03-6421-1083

営業時間 18:00-23:00ぐらい
定休日  月曜日

そして自由が丘の事ちょっとだけ

昔線路脇にテリーってアメリカ人の美人な奥さんとレノマスってみんなに呼ばれたダンディーなマスターがやってた「レノンストリート」って店があった。
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2階建て1件家の壁面にはくちビルよりももっともっとカッコいいカクテルが注がれるネオンサインが光っていて、扉の向こうはまだ20前後だった自分にとってなんだかアメリカだった。自分もその店で淡い淡い思い出を随分と沢山作ったんだけど(汗)。惜しまれながらも閉めちゃってしばらくして二人はアメリカ行っちゃった。
そんな事はとーに忘れてた今年になってレノマスが亡くなったって知らせがアメリカに住んでる昔の呑み友達から唐突に届いた。びっくりしながらも、もう20年近く前の記憶にあまり現実感が湧かなかった。暫くして、思い出深い自由が丘にレノマスの骨を持ってテリーが帰ってくるって事も聞いた。幹事をやることになった昔の常連さんから案内も来た。なのにその会にはなんとなく行く気になれず、自由が丘も自分の中で遠くなっちゃったななんて思ってた。
そんな事があった数ヵ月後に谷口さんからこの話があって、再び自由が丘通いが始まった。ちょっとだけレノマスに呼ばれたような気がして、テリーが来た時に顔を出さなかった事を後悔した。

生前のレノマスが書いてたブログ発見「オールドレノンンストリート物語」
http://blog.goo.ne.jp/lenomas/e/7cb8d520edcbcf8e57438f9bdfad17cf

ミネラルのオープン後、本当に久々にレノンと同じぐらいの歴史を重ねてきた「バターフィールド」に顔を出した。
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ここはほぼ自分と同い年。もう40年以上もオープン当時のまんまの姿で続いてる。
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レノンと同じく自分にとって淡い思い出満載なアメリカだった場所。久しぶりに会うママは自分の事を憶えてくれていた。そして、テリーのこと、レノマスのこと少しだけしゃべった。少しだけほっとした気分になって、昔良くやっていたようにマグカップのバニラアイスクリームにマイヤーズのショットを流し込んで食べた。
久しぶりに食べたマイヤーズバニラは甘い甘い思い出の味がした。

街と人の縁って本当に面白い。どっかで何かと誰かが必ず繋がってる。

自分は今回ミネラルを作って初めてお邪魔したのだけどくちビルの歴史と共に30年自由が丘を見続けてきたミネラルの奥にある2坪の素敵酒場ハックルベリー。
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連れと亡くなった原田さんの事を話していたらさりげなく原田さんのブルースを掛けてくれる素敵なマスター。
オヤジに風呂上り(昔は銭湯とポルノ映画館があった)に連れてかれた並びの餃子屋「大連」やコの字のうなぎや「ほさか」。たまのご馳走でワクワクした西洋料理の「トップ」や鉄板焼きの「モトマチ」。そして酒を飲むようになってから覚えた「金田」や「ティンカーベル」や「レイラ」。
いまだ健在の店も、とうに閉めてしまった店もあるけど久しぶりの自由が丘はそこかしこに思い出の片鱗が残っていて40年の記憶と共に意外と居心地が良かった。
また近いうちに梯子酒をしに行こう。
# by kanmei44 | 2011-08-26 12:59

海辺の楽園酒場

街遊びの大先輩でもあり、クライアント会社の大番頭だった小野さんから久々に電話が掛かってきた。いつもの軽い調子で「元気~」ってな感じ。でも、電話の内容はあんまり軽いもんじゃなかった。不景気やら震災やらで長く番頭張ってた会社がいよいよ怪しくなってきて「こないだ辞めちゃったんだ」と軽くない話を軽くしゃべる。「そんでね。鴨川にさ店作ろうと思ってさ。金無いんだけどね、手伝ってくれない」って仕事な話。えっ鴨川?京都か!いやいや千葉の鴨川(ちょっとガッカリしたのは内緒)。
なんでもカミさんの薫さん実家が鴨川らしく、頑張ってる生産者の良質な食材生かして鴨川発のフードブランドを立ち上げるとか。なんだか洒落た事を考えてる。
店はそのアンテナショップ兼オフィスらしい。
物件は目の前サーフポイントな凄いロケーションに1件屋押えたっていう。いつもおっとり刀な小野さんもやるときゃちゃんと良いフットワーク。

早速、平日の午前中、車でピックアップしてもらって現地に連れてってもらった。アクアライン潜ったらあっという間に木更津。へー千葉って近いんだねって思ってたら甘かった。そこからまた山道くねくね1時間。ようやっと水平線が見えてきて現場に着くにはやっぱり2時間近い時間が掛かる。近くて遠い鴨川。

途中、小野さんが気を利かせて昼飯に連れてってくれた蕎麦やが何気に凄かった。
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恵比寿にも独立組みの店があった柏の「竹やぶ」出身なオーナーが夫婦で営む蕎麦屋さん。
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恵比寿の竹やぶも妙に凝った内装で凄かったけど、多分おんなじ作家さんが作ったのか恵比寿を凌駕する凝りよう(広いし)。蕎麦はもちろん美味い。
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出汁は江戸っ子(江戸っ子じゃないけど)好みの辛口。でもね、ここの系列とにかく量が上品。なので恵比寿で好きだった納豆蕎麦も思わず食べてしまった。
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お酒もいただいちゃって現場見る前からすっかりご機嫌さん。

そして、ようやっと現場到着。鴨川で初めて建ったらしい海沿いの高層(当時はね)マンション「京王鴨川マンション」の手前にある国道沿いのお寿司屋さん。思いっきり和風&微妙に中途半端な和風建物。確かに国道渡った向こうは砂浜広がっててグッドロケーションだけど、
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建物見てちと不安になる。
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これ、どんな風に金かけないでアレンジすればえーねん?
でもね、これが意外と何とかなる。だって施工は木造や古民家いじらせたら天下一品なミヤガワ建設。そして監督はこれまた古民家系設計のオーソリティ、マカンボOBな斉藤さん。打合せしているうちに段々なんでも出来そうな気になってくる(笑)。
さくっとイメージスケッチ仕上げたら図面なんて書くだけヤボってな感じで現場でどんどん納まりが決まってく。とにかく抜ける壁、天井は全部抜いちゃって骨だけにする。
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後はそれから考えるってな感じで工事スタート。
畳剥がして、壁抜いてスケルトンなって、入り口だけ洋風な庇つけてってしてるうちに段々和風っけが抜けてくる。後はペンキと得意のラワンベニアで化粧。
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そんで、色気は置き家具でつけていく。毎度お世話になってるSHPにメインで協力してもらいながら、残りはヤフオクと楽天駆使して買い集める。
正直これが一番安上がり。

殆どの間取りはそのまんま表装替えただけだけど、唯一こだわったのは3箇所。テラスに抜ける壁は下からのサッシにする事。
ビフォー
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アフター
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海に向けてバーカウンターをつけること(完全に自分の好み)。元々カウンターは逆向いてて客は海に背向ける感じになってた。寿司カウンターならまだしも酒呑むのに海を背にするなんて考えられない(笑)。
ビフォー
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アフター
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そして、最初客席にしようって思ってたカウンター先のコーナーが
あんまり海の景色が良いんで一番長く居るオーナー二人の為のワークデスクにした。
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夜はこんな感じ。晴れると月明かりが入ってくるらしい。
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ここがまた最高に気持ち良い。こんなデスクで仕事がしてみたい、、、。

そうして出来上がった店。自分で言うのもなんだけど、緩くて居心地良くって、ダラダラしたくなる店に仕上がった。
外観
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客席
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椅子は殆どSHPがレストア済みのアンティークを格安で譲ってくれた
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エントランスの吹き抜け
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バー
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店の名前は房総の「房」を重ねて「FUSABUSA」。先行して立ち上がったネットショップではFUSABUSAブランドで鴨川メイドのプリンやロールケーキも買える。

ここはとにかく夕方から日が暮れるまでが素晴らしい。
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近くに温泉あるし、海辺のテラスで夕方風呂上りの一杯なんて贅沢もあり。
わざわざ行くだけの価値を感じる近くて遠い楽園酒場。機会があったら是非小旅行気分で行ってみて下さい。
飄々とした小野さんと、素敵な奥様薫さんが迎えてくれるはず。

里海食堂+カフェ FUSABUSA
千葉県鴨川市江見内遠野256-1
電話 0470-96-0107
H.P www.fusabusa.jp
営業時間 平日 11:00~21:00 土日祝 8:00~21:00
定休日 月曜日
# by kanmei44 | 2011-08-15 02:26

リセットジャーニーからいつもの街呑み

日々街を飲み歩く事が公私混同的ライフワークの一部になっているのだけど、どんなに好きでも男女の関係と同じく長く付き合う間には必ず倦怠期という奴が訪れる。プライベートだけならいざ知らず仕事も絡む街に対しての想いに倦怠期はやはりまずい。好きな相手や事と長く良い関係を続けていくにはやっぱり何らかの努力と工夫が必要だと思う。
って言う事でそんな倦怠期が訪れる前に自分は時々自分を街と間逆の世界に連れて行くことにしてる。街は殆ど全てが人によって作られてる。自然と人のバランスは限りなく1対99ぐらい(特に自分が好きなネオンひしめく裏路地ワールドなんかね)。だからその間逆の自然と人のバランス99対1の世界に自分を連れて行く。そーしてヘトヘトになるまで自然と戯れてくると、また街が恋しく少しだけ新鮮な気持ちで向き合えるようになる。
今年もGWの後半を使ってそんな不純な動機のリセットジャーニーに行って来た。

今年行ってきたのは北アルプス槍ヶ岳北鎌尾根。
夏には捜索協力も合せて過去2回程行った事があるけれどまだまだ雪の残る春に行くのは今回が初めて。大渋滞の中央高速を抜けて一路上高地へ。初日は上高地の入り口「沢渡」に車を停めて(一般車が入れるのはこの辺まで)駐車場泊。翌朝夜明けと共に身支度整えタクシーで上高地入り。いよいよリセットジャーニーの始まり。
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普段は一般観光客でごった返す河童橋周辺も震災の影響でか大分静か。
カレーとソフトクリームが美味い徳沢園を越え、唐沢方面への分岐となる横尾を過ぎ、槍沢ロッジを抜けるといよいよ一面の銀世界に突入。
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槍ヶ岳への長い長いアプローチを途中の大曲で右に折れ遥か向こうに見える稜線のコル(低いところ)三俣乗越目指してひたすらよじ登る。
ヘロヘロになってコルに辿り着くと銀色に輝く北アルプスの稜線が視界に広がり、またこの非日常的世界にやってこれた感慨に暫し耽ってみる(実際はヘーヘーハーハー言ってるんだけど)。
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そして今日の幕営地北鎌沢出会い目指して天井沢を一気に下る。夏はガレガレの嫌なアプローチだけど雪が付いてるおかげでシリセードで一気に下れる(これが雪山の良いところ)。
本日の宿屋を完成させたら
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一杯やりながらひたすら雪溶かして水作り。
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沢スジだけど流れる川は雪のはるか下。明日はテン場に辿り着くまで水場なんて一切無い。水作って食事済ましたら日暮れと共に就寝。街ではありえないサイクル。そして、もしかしたら街ではまだ呑んでる朝4時起床。いよいよ今回のメインイベントが始まる。
北鎌沢右股を一気に詰めと言いたいところだけれど日頃の不摂生が祟ってヘロヘロになりながらひたすら傾斜の強くなっていく沢スジをコルに向けて詰める。リーダーに大分遅れを取り申し訳ない限り、、、。
風雪が何人もの命を奪ってきた名ルートにおいて申し訳ないぐらい申し分の無い快晴、ハラハラドキドキワクワクな稜線越えが始まる。独標を越えるとドカンと目の前に槍ヶ岳がお目見え。
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後は見えつ隠れつする槍ヶ岳を目指してひたすら稜線を越えていく。最後のピークP15を越えると槍を前に北鎌平という気持ちの良い大きな一枚岩に辿り着く。そこで暫し大休止&槍バックに記念写真パチリ。
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リーダーと偶然出合ったリーダーのお知り合い
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スミマセン本当はかなりヘロヘロなのになんかエラソーです 汗

単独で来てたリーダーのお知り合いは今晩この北鎌平独り占め常態で幕営との事。それもまた魅力的なれど、槍越えて小屋まで行けばビールがある。自分達はとにかくビール呑みたい一心で最後の槍越え。
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リーダーかっちょよいです。

少し難しい頂上直下のチムニー懸念しながらフリーで雪壁と岩よじ登ってたらひょいと祠の裏に出てしまい、あっけなく槍のピークに。核心は雪に埋もれててラッキー。
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誰もいない自分達だけの3180mは360度銀世界の景色を自分達にプレゼントしてくれた。
日本で5番目に高い地面。眼下にはビールが買える小屋も見える。
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この稜線が北鎌尾根。この稜線ずーっと登って来たのです。
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そしてこれが「アルプス1万尺♪小槍のし-たで♪」って曲に出てくる小槍
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4級程度の岩ルートだとか。でももー今日はビールが待ってるんでいーです。
後は下るだけ。いやーこの達成感は毎度たまらない。
そしてまた酒宴。ビールのあとはちと奮発して持ってきた余市15年のモルトを雪解け水沸かしてお湯割にしながらご満悦。
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まあ、この状況下では何飲んでも美味いんだけどね。
そんなこんなで今春もしっかりリセットジャーニーしてきてもうヘロヘロ。
しっかり街が恋しくなって「さー呑むぞー繰り出すぞーチャージ」満タンであります。
でも不摂生の体力不足は夏のリセットジャーニーに向けて課題も山積み。まだまだトレーニングもしなきゃ。

無事街に舞い戻ってきた翌日。千葉鴨川で作ってるカフェの打合せの後、雨で延期になってた逗子海岸映画祭「180°SOUTH」の上映があるってんで行ってみた。
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山から下りてきたとたん天候は下降気味。土曜日もあんまり天気良くなかったけれどなんと日が暮れると共に天気回復。気持ちの良いサンセットとなった。
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昨日3000mなとこに居たのに翌日は海抜0mの海岸で呑む事も出来る。人って面白い。
まずは鎌倉野菜とトルティーヤ摘みながらハートランド。
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映画上映の前、木内鶴彦さんって人が興味深い講演をしていた。
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目の前で見てる人と犬も興味深かったけど、、、、とにかく行儀良く聞いてたなこのワンちゃん。

臨死体験の話、お金の話、地球と共存していくって事等々。興味のある人はこちら
http://homepage.mac.com/apt.4/kiuchi/Kiuchi.html

そして日が暮れてとっても見たかった「180°SOUTH」が始まった。
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パタゴニアの創設者イヴォン・シュイナード、ノースフェースの創設者ダグ・トプキンス。若かりし頃の2人が共に旅した当時の記録映像に魅せられた主人公がその工程を辿るドキュメントなんだけど、途中出てくるイースター島でのサーフィンシーンに逗子海岸の波の音がリンクし、スクリーン脇の夜空に三日月が浮かび、シアター天井には星がちらほら。こんなシアターでこんなにリンクした映画をそれも呑みながら仲間と見れる贅沢。
山から下りてきて自然の中でこの映画を見れて本当に良かったと思う。こんな企画を主催したシネマアミーゴ&シネマキャラバンに本当に感謝。来場者数も初年度を上回って盛況だったらしく既に次のキャラバン地を検討中だとか、、、、。暫く気になる存在だね。
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映画も本当に良い映画だった。この後東京では下高井戸の映画館でも上映するみたい。お薦め!ジャック・ジョンソンを主軸としたゆるいサントラも良かったなー。
オフィシャルサイト http://www.180south.jp/
恵比寿戻ってきて久々のダイネーバーでおタキさんと呑み、エンジンかかってきてトラックに藪の顔見に立ち寄って角ハイの後〆のギネス呑んでたらあっという間に空が明るくなってきた。

翌日も神奈川方面呑み。大船の観音食堂で遅い昼からゆるりと菊正ヌル燗。
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こっち方面で昼からゆるりと呑める貴重な大衆食堂。
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コピーがいかしてます
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横浜に戻ってスリーマティーニのカツサンドが食べたかったのにまさかの連休。相方が昔行った事があるって石川町のおでんやに進路変更。日曜日もやってる貴重な店「石川屋」。
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お母さんが上品で、つまみが上品で、おでんは普通だったけどむぎとろめしが劇的に美味かった。揚げ焼きオロシ。
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なんでもないのになぜか美味い。名バーテンダーの作る水割りが美味いように、ちゃんとした板前さんがお揚げ焼くとやっぱり違う。
そしてむぎとろめし。
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注文聞いてから摩り下ろすから意外と時間が掛かる。
どばーっと掛けてじゅるじゅるっとかき込むのです。
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「むぎとろめし」これ食べる為にまた来たくなる味。

その後久々に八木さんとこの四角い横浜ピザ食べようと元町の方のIG寄るもここもまさかの臨時休業。
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代わりに中華街に戻って昔懐かしき「徳記」にてねぎそば食べて、いつも気になる一度は泊まってみたい宿を定点観測したら
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〆はやっぱり少しちゃんとしたカクテル呑みたくなって(スリーマティーニ本当に行きたかった)名店「カサブランカ」、そしてカサブランカから独立した「カサブランカ片野酒類販売」とマティーニ梯子。共に横浜を代表するクオリティーで久々にカクテル談義に花が咲く。酒も飯も十分摂取して終電ギリギリで東京に戻る。
あれだけ呑んで、あれだけ食べたのに恵比寿に辿り着くと小腹が減ってる。山でのストイックはどこへやら。煩悩の赴くままにひたすら呑みにエンジンが掛かる。
結局アニキ研さんがダイネバーでやってる「日曜酒場」で禁断の日曜深夜酒。
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アニキの絶妙なアテで小腹を満たし、ゆるゆるパスティスロック重ねていたらまた夜が明けてしまった。

週中は名古屋へ打合せ。
業務終了したら一路名店「大甚」へ。変らぬ風格、変らぬ居心地。
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佃煮でヌル燗の至福。
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暫くしたらとり貝酢味噌、きざみはもの甘たれ、殻つき茹でしゃこ。
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ちょこちょこアテを求めて席を立つのもまた楽し。途中でラガー小瓶をもらいノド潤して、〆て2530円の至福。
のぞみに飛び乗り一眠りしたら、お馴染み兵六に。山から下りてくるとなんだか随分久しぶりのような気がして何故か懐かしき兵六也。梅にんにくで無双2つ。

今日は久々にアヤノズバーにでも顔出そうかな。

明日は兵六常連恒例の散歩会。当然昼からだらだら呑み。
そして0:00からは恵比寿NOS7周年ライブイベント。
NOSも立ち上げてから早いもんでもう7年。明日のイベントは相当盛り上がりそう。
興味ある人は是非!
http://www.nos-ebisu.net/?p=273
# by kanmei44 | 2011-05-13 20:25

海辺の星空映画館

逗子の仲間が通いつけてる「シネマアミーゴ」って中々居心地の良いシネマカフェがあるんだけど
その「シネマアミーゴ」が去年から「逗子海岸映画祭」って言う海辺の映画館イベントをはじめた
日の暮れた海辺で星空の下映画を見るっていうご機嫌なイベントだ
去年は9日間で延べ2千人の来場者を集め大好評の内に終わったらしい 
そして今年 震災やら津波やら放射能やら様々な問題を抱えてやるのかやらないのか随分と揉めたらしいけれど、色んな不安を乗り越えて彼らはやることに決定したらしい

そしてこのイベントを成功させたらこの「シネマキャラバン」を被災地に持っていって避難所になっている学校の校庭なんかで上映したいって事も考えてる 
凄く素敵なアイデアだと思う 
色々なところを旅する映画館って凄く素敵だ
そんな事で是非成功してその思いを次に繋げて行ってもらいたいこのイベント ゴールディンウィークの29日から5日までの1週間逗子海岸で毎日行われる。

映画の上映だけじゃなくってライブやフードイベントなんかもある。
1日に上映する「180°SOUTH」はパタゴニアを作ったイヴォン・シュイナード、ノースフェースを作ったダグ・トンプキンズが旅したパタゴニアへの軌跡を辿る若者を追った映画(http://www.180south.jp/)。
凄く気になってた。
3日は無声映画にシネマダブモンクス(http://www.cinemadubmonks.jp/)が音を重ねる。
4日には「未来の食卓」って色んな料理人がやってきてのフードイベントまである。

ゴールデンウィークに時間のある人、予定の無い人、興味持ってくれた人、一人でも多くの人にこの素敵なイベントを体験してもらいたい。

意気に感じてくれた水道橋の「アンチヘブリンガン」、神保町の「ボン・ヴィヴァン」が目立つところにフライヤー貼ってくれた、置いてくれた。
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シネマキャラバン公式HP  http://cinema-caravan.com/
シネマアミーゴHP http://cinema-amigo.secret.jp/
# by kanmei44 | 2011-04-23 17:34

復興の狼煙 ポスタープロジェクト

前回掲載したブログも衝撃的だったけれど
もう一つの現実もちゃんとあることを再認識させられるプロジェクト
デザインって素敵だなって少し妬けながら
すごく響きました
またまた一人でも沢山の人に見てもらいたくってアドレス掲載


「復興の狼煙」ポスタープロジェクト

 http://fukkou-noroshi.jp/
# by kanmei44 | 2011-04-15 18:24